Geisha
タイ北部チェンライ産(Doi Changやメチャンタイ村など)の「ゲイシャ」品種は、近年タイのサードウェーブコーヒー(スペシャルティコーヒー)市場において目覚ましい品種改良と品質向上を遂げ、パナマ産に匹敵するほどの高評価を得ています。
1.品質向上と改革
• プレミアム品種への挑戦: 近年、より付加価値の高いスペシャルティコーヒーを生産するため、標高1,000〜1,500m級のチェンライの冷涼で霧深い気候を活かし、世界最高級品種である「ゲイシャ」や「SL28」「ジャワ」などの高級アラビカ種の導入・改良が急速に進みました。
• 地域社会と農家の技術向上: チェンライのアカ族などの山岳民族(メチャンタイ村など)が日本のNGO(NPアジア自立支援機構など)や現地のプロセッサーと共同で栽培技術を磨き、タイ国内の品評会で上位に入賞するほどのトップクオリティへと成長させています。
2. 精製技術(品質管理)の進化
ゲイシャの繊細なフレーバーを引き出すため、チェンライの農園では以下のような高度な精製方法の改良が行われています。
• クリーンさを追求するウォッシュド: 聖なる泉の水などを利用し、雑味のない非常にクリアな味わい(クリーンカップ)を表現しています。
• 独自の先進的な発酵技術: チェリー由来の酵素や酵母、乳酸菌を加えた「アナエロビック(嫌気性発酵)」や「カーボニックマセレーション」など、独自のハイブリッドなプロセスを導入し、タイ産ゲイシャならではの複雑な甘みやフレーバーを形成させています。
3. カップ品質の特徴
タイ産ゲイシャは、カッピング(品質評価)においてSCA(スペシャルティコーヒー協会)基準で84点以上のスコアを安定して叩き出すクオリティに達しています。
• フレーバー: パナマ産のような派手すぎるキャラクターとは異なり、エチオピアなどのアフリカ原産に近い、優しく華やかなフローラル感やシトラス(柑橘系)の香りが特徴です。
• 味わい: レモングラスや白い花のようなアロマに、サトウキビを思わせるピュアでしっかりとした甘さが長く続きます。酸味は強すぎずジューシーで、全体のバランスに優れた非常に綺麗なカップに仕上がります。
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