Varieties / 品種

Catimor

タイ北部では、1960〜1970年代にかけて国王(プミポン前国王)や王室が主導し、アヘンの原料となるケシ栽培からの脱却(代替作物への転換)を目指すロイヤルプロジェクトが始動しました。
その際、栽培が容易で「コーヒー葉さび病」に非常に強いアラビカ×ロブスタの交雑種であるカティモール種が広く導入されました。

• 独自品種「チェンマイ」の誕生:

カティモールは元々「風味が劣る(ロブスタ種の遺伝子を引くため)」と言われていましたが、タイではさらなる品種改良が行われました。カティモール系に風味の優れたケニアの高級品種「SL28」などを掛け合わせることで、耐病性と優れた香味が共存するタイのローカル品種「チェンマイ(Chiang Mai)」などが誕生し、チェンライのドイパンコン地区などで広く定着しています。

2. 品質向上の理由

かつては大量生産向けのコモディティコーヒーとして扱われていたチェンライのカティモールですが、現在は以下の要因で「高品質なスペシャルティコーヒー」へと変貌しています。

• 寒暖差を生む高標高での栽培:
チェンライの主要産地(ドイパンコン、ドイトゥンなど)は標高1,200〜1,500mを超える高地です。高地では実の成熟がゆっくり進むため、カティモールであっても十分な糖度と複雑な酸味が蓄えられます。

• 精製(プロセス)の進化:
若い生産者や研究者が中心となり、通常の水洗式(ウォッシュド)だけでなく、独自の「ケニア式ウォッシュド(ダブルウォッシュド)」などを導入しています。これにより、カティモール特有とされる青臭さや雑味が取り除かれ、非常にクリーンで鮮やかな味わいに仕上がります。

• 国際的評価(COE入賞):
タイの「Cup of Excellence(COE)」などの品評会でも、カティモール特有のクセをほとんど感じさせない、爽やかなアシディティ(酸味)やトロピカルな風味を持つロットが入賞を果たすようになっています。

3. 味の特徴

現在のチェンライ産高品質カティモール(またはチェンマイ種など)は、以下のような優れたプロファイルを持っています。

項目 特徴
●風味(フレーバー) アーモンドやチョコレートのような濃厚な甘み
●酸味・質感 ドライフルーツを思わせるジューシーさや、柑橘類の爽やかな酸質
●後味 雑味がなく非常にクリーンで、まろやかなコクと余韻が長く続く

この品種を育てる農園
フアイクン・プラ村生産者グループ(Phupanna Coffee Farm) Natee Coffee Estate Jaroon Coffee Farm Amazing Coffee by Banmaejantai
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